この記事で分かること

  • 他の4パターン(ガートレー・バット・バタフライ・クラブ)との決定的な違い
  • 各ポイントのフィボナッチ比率と許容範囲
  • PRZ計算の手順と数値例(ドル円ケース)
  • シャーク特有のだまし回避チェックリスト

シャークパターンとは?2011年発見の新世代ハーモニック

シャークパターンは、スコット・カーニーが2011年に発見・定義した、ハーモニックパターンの中で最も新しいパターンです。

他の4パターン(ガートレー・バット・バタフライ・クラブ)と根本的に異なる点があります。

他パターンはXA波が基準波(最長波)ですが、シャークはBC波が大きく伸びる構造を持ちます。この「BC波の突出」がサメの背びれのように見えることが名前の由来です。

シャークが生まれた背景

カーニーは従来の4パターンでは捉えられない「より急角度の反転構造」を研究する中でシャークを発見しました。特に、急騰・急落後の深い調整局面でシャークが出現しやすく、他パターンとは異なる相場環境で機能します。

他パターンとの比較

上昇シャーク(強気転換)の構造

トレンドの流れ:X→A(下落)→B(反発)→C(急騰)→D(大幅押し=PRZ)

5大パターン構造比較表

パターン命名法基準波Dポイント発見年
ガートレーXABCDXA波D(XA×0.786)1935年
バットXABCDXA波D(XA×0.886)2001年
バタフライXABCDXA波D(XA×1.272〜1.618)1990年代
クラブXABCDXA波D(XA×1.618固定)2000年
シャークXABCDXA波D(XA比×0.886 or 1.13 or 1.618)2011年

フィボナッチ比率 一覧表

比率の定義許容範囲
XA第1波(起点)
AB自由
BCAB波の1.13~1.618エクステンション1.618〜2.240
CDBC波の1.618〜2.24エクステンション1.130〜1.618
AD0X波の0.886 or 1.13 or 1.618エクステンションリトレース(PRZ)0.876〜1.618

PRZ計算の手順と数値例

数値例(ドル円・上昇シャーク)

ポイント価格(例)計算式
X148.000最初の起点
A150.000XA幅=2.000円(下落→上昇の転換点)
B148.740A−(XA×1.130)= 150.000−2.260(XA例)
C154.000B+(AB×2.000)= 148.740+5.260(BC例)
D148.232X+(XA×0.886×逆算)※下記参照

PRZの計算手順(手動)

  • XA幅を計算:A価格 − X価格(上昇シャークの場合)
  • AD値(PRZ)を計算:A価格 + (XA幅 × 0.886)  
    ※上昇シャーク:0より上方向へXA×0.886の位置  
    ※下落シャーク:0より下方向へXA×0.886の位置
  • CD値を計算:C価格 − (BC幅 × 1.130〜1.618)
  • ②と③が重なる価格帯 → PRZ(Dポイント)

5パターンのPRZ位置 最終比較表

同じ基準(X=150.000、A=154.000)を使った4パターン+シャーク

パターンDポイントのPRZ基準比率Xに対する位置
ガートレー150.856XA×0.786Xより上
バット150.456XA×0.886Xより上(ギリギリ)
バタフライ148.912~147.528XA×1.272〜1.618Xより下
クラブ147.528XA×1.618(固定)Xより大幅下
シャーク149.772(例)XA×0.886XA基準のため個別計算

エントリー・利確・損切りの設定

エントリー

Dポイント(PRZ)到達後、反転シグナルを確認してからエントリー。
シャークは急落後の深い水準でのエントリーになるため、反転確認を特に重視します。

有効な反転シグナル

  • ピンバー(長い下ひげ)
  • 包み足(強い陽線)
  • RSIが30以下かつダイバージェンス
  • 上位時間足のサポートラインと重なる

利確ターゲット

ターゲット価格の目安説明
TP1Bポイント付近保守的な利確
TP2Aポイント付近標準的な利確
TP3Cポイント付近積極的な利確

シャークはTP2(Aポイント)までの利確が現実的な第1目標です。

損切りライン

損切りライン = Dポイント(PRZ)の外側

リスクリワード比の確認

項目数値例
エントリー149.772
損切り149.550(約22pips)
TP1(B付近)148.600(約117pips逆方向)

注意
上昇シャークのTP方向(上昇)とBポイントの位置関係を混同しないこと。
BポイントはXとAの間にある下落方向の点ではなく、エントリー後の上昇ターゲットはA・C方向になります。
シャークは構造が独特なため、エントリー方向とTPの関係を図で確認する習慣をつけることを推奨します。

シャーク特有のだまし回避チェックリスト

だましが起きやすい状況

  • BC波が2.240を大きく超えている(パターン崩壊の可能性)
  • XD比率が0.886から大きくズレている(シャークとして無効)
  • 急騰・急落の勢いが強すぎてDポイントを突き抜ける
  • 重要な経済指標・中央銀行イベント直後の急変動局面
  • 上位時間足のトレンドが一方向に強すぎる(逆張りリスク大)

エントリー前 だまし回避チェックリスト(9項目)

  • ABがAA波の1.130〜1.618の範囲に収まっているか
  • BCがAB波の1.618〜2.240の範囲に収まっているか
  • XDがXA波の0.876〜0.896(≒0.886)に収まっているか
  • CDがBC波の1.130〜1.618の範囲に収まっているか
  • PRZ(Dポイント)が上位時間足のS/Rラインと重なっているか
  • PRZで反転を示すローソク足シグナルが出ているか
  • RSIが過売り圏(ロングは30以下)または過買い圏(ショートは70以上)か
  • 重要な経済指標発表が直近24時間以内にないか
  • TP方向(A・C方向)とエントリー方向が一致しているか

ChatGPTプロンプト集(シャーク編)

プロンプト①シャークパターンの比率判定

以下の価格データを使い、シャークパターンが成立しているか判定してください。

X: [価格]
A: [価格]
B: [価格]
C: [価格]
D: [価格]

以下の比率を計算して表形式で出力してください:

  • AB/XA(目標:1.130〜1.618)
  • BC/AB(目標:1.618〜2.240)
  • CD/BC(目標:1.130〜1.618)
  • XD/XA(目標:0.886)

各比率が許容範囲内か判定し、シャークとして有効か結論を出してください。
また、他のハーモニックパターン(ガートレー・バット等)との類似性も確認してください。

プロンプト②0XABCのPRZ計算とトレード計画

以下のシャークパターンのXABCポイントを元に、
Dポイント(PRZ)の価格帯、エントリー価格、
TP1〜TP4、損切りライン、RR比を計算してください。

X: [価格]
A: [価格]
B: [価格]
C: [価格]
通貨ペア: [例:ドル円]
方向: [ロング / ショート]

計算結果は表形式で出力してください。
シャークは基準波が0X波である点に注意して計算してください。

プロンプト③5パターン一括判別

以下の価格データが5大ハーモニックパターン
(ガートレー・バット・バタフライ・クラブ・シャーク)のどれに最も近いか判定してください。

起点X: [価格](シャーク判定用)
A: [価格]
B: [価格]
C: [価格]
D: [価格]

各パターンの比率許容範囲と実際の計算値を比較した表を出力し、
最も近いパターンとその根拠を記載してください。

Q&A (よくある質問)

シャークパターンは初心者にも使えますか?

ガートレーとバットを十分に使いこなしてから挑戦することを推奨します。
5パターンの中では最後に習得するのが最も効率的です。

シャークパターンの最大の特徴は何ですか?

従来のパターンとは異なり、基準波(XA波)ではなくBC波が大きく突出する構造を持っている点です。
この突出がサメの背びれに見えることが名前の由来です。

利益確定(利確)のターゲットはどこに設定すればよいですか?

まずはAポイント付近(TP2)を現実的な第1目標とするのが一般的です。より保守的にいく場合はBポイント付近(TP1)で部分利確を検討してください。

エントリー時の「だまし」を回避するコツはありますか?

価格がDポイント(PRZ)に到達した時点で一括エントリーせず、ピンバーや包み足などの「反転を示すローソク足シグナル」が確定するのを待つのが最も有効です。

他のハーモニックパターンより習得の難易度は高いですか?

高いです。構造やエントリー後の目線が独特なため、まずは基本となるガートレーやバットを十分に使いこなせるようになってから挑戦することを推奨します。