この記事で分かること
- ガートレーパターンのXABCDの構造と各ポイントのフィボナッチ比率
- PRZ(反転予測ゾーン)の計算方法と数値例
- エントリー・利確・損切りの具体的な設定手順
- ガートレー特有のだまし(失敗パターン)を回避するチェックリスト
- ChatGPTを使ってガートレーの判定精度を上げるプロンプト
ガートレーパターンとは?ハーモニックの「原点」

ガートレーパターンは、1935年にH.M.ガートレーが著書『Profits in the Stock Market』で発表した、ハーモニックパターンの元祖です。
当時は比率の定義が曖昧でしたが、後にスコット・カーニーがフィボナッチ比率を厳密に定義し、現在の形になりました。
ガートレーの最大の特徴は「バランスの良さ」です。
- 押し・戻しが深すぎず浅すぎない
- 比率がシンプルで覚えやすい(0.618と0.786)
- 発生頻度が5大パターンの中で最も高い
初心者がハーモニックパターンを学ぶなら、必ずガートレーから始めるべき理由がここにあります。
XABCDの5点構造と比率一覧表
ガートレーパターンは、5つの価格ポイント(X・A・B・C・D)で構成されます。
ガートレーの構造
トレンドの流れ:X→A(上昇/下落)→B(押し/戻り)→C(反発)→D(再押し=PRZ)
フィボナッチ比率 一覧表

| 波 | 比率の定義 | 許容範囲 |
|---|---|---|
| XA | 基準波(定義なし) | – |
| AB | XA波の0.618リトレース | 0.600〜0.640 |
| BC | AB波の0.382〜0.886リトレース | 0.382〜0.886 |
| CD | BC波の1.272〜1.618エクステンション ※図では1.3表記 | 1.272〜1.618 |
| AD | XA波の0.786リトレース | 0.770〜0.800 |
最重要ポイントはADの戻り0.786です。
他の比率が多少ずれても、ADが0.786に近いかどうかがガートレー成立の判断基準になります。
PRZの計算方法と数値例
PRZ(Potential Reversal Zone)は、複数のフィボナッチ比率が重なるゾーンです。
ガートレーでは主に「AD=0.786」と「CD=1.272〜1.618」が重なる価格帯がPRZになります。
数値例(ドル円・上昇ガートレー)
| ポイント | 価格(例) | 計算式 |
|---|---|---|
| X | 148.00 | ー |
| A | 152.00 | XA幅=4.000円 |
| B | 149.528 | A−(XA×0.618)= 152.000−2.472 |
| C | 151.200 | B+(AB×0.500)= 149.528+1.672(BC比率例) |
| D(PRZ) | 148.848 | A−(XA×0.786)= 152.000−3.144 |
PRZの計算手順(手動)
- XA幅を計算:A価格 − X価格(上昇の場合)
- AD値を計算:A価格 − (XA幅 × 0.786)
- CD値を計算:C価格 − (BC幅 × 1.272〜1.618)
- ②と③が近い価格帯 → それがPRZ
エントリー・利確・損切りの設定手順

エントリー
DポイントがPRZに到達しただけでは即エントリーしません。
以下の確認サインを待ってからエントリーするのが基本です。
- ローソク足の反転シグナル(ピンバー・包み足・はらみ足)
- RSIのダイバージェンス
- 出来高の増加(株・金の場合)
エントリーは「PRZ到達+反転確認」の2段階で行います。
利確ターゲット
| ターゲット | 価格の目安 | 説明 |
|---|---|---|
| TP1(第1目標) | Cポイント付近 | 保守的な利確 |
| TP2(第2目標) | Aポイント付近 | 標準的な利確 |
| TP3(第3目標) | XAの61.8%戻し | 積極的な利確 |
数値例(上記ドル円ケース)
- TP1:151.200(Cポイント)
- TP2:152.000(Aポイント)
- TP3:150.528(XAの61.8%戻し)
損切りライン
Xポイントの外側に損切りを置くのが原則です。
Dポイントの少し外側(X方向)に損切りを置く方法もありますが、
Xを割り込んだ時点でガートレーパターン自体が否定されるため、
X付近が最終損切りラインの目安です。
リスクリワード比の確認
| 項目 | 数値例 |
|---|---|
| エントリー | 148.848 |
| 損切り | 147.850(約100pips) |
| TP1 | 151.200(約235pips) |
| リスクリワード比(TP1) | 1 : 2.35 |
RR比が1:2以上確保できているか、エントリー前に必ず確認してください。
ガートレーのだまし回避チェックリスト
ガートレーがだましになりやすいパターンと、それを避けるための確認事項です。
だましが起きやすい状況
- 強いトレンド相場でのカウンタートレード(トレンドに逆らう方向)
- 重要な経済指標発表の直前・直後
- 比率の許容範囲が広すぎるパターン(Bが0.618から大きくズレている)
- PRZが水平サポート・レジスタンスと一致していない
だまし回避チェックリスト(エントリー前に確認)
- BがXAの0.600〜0.640の範囲に収まっているか
- DがXAの0.770〜0.800の範囲に収まっているか
- PRZが上位時間足のサポート・レジスタンスと重なっているか
- PRZで反転を示すローソク足シグナルが出ているか
- RSIが過売り(ロングの場合30以下)または過買い(ショートの場合70以上)か
- 直近24時間以内に重要な経済指標発表がないか
- 損切りラインとエントリーのRR比が1:2以上か
- 上位時間足(日足・週足)のトレンドと方向が一致しているか
ChatGPTプロンプト集(ガートレー編)
プロンプト①ガートレーの比率判定
あなたはFXハーモニックパターンの専門家です。
以下の価格データを使い、ガートレーパターンが成立しているか判定してください。
X: [価格]
A: [価格]
B: [価格]
C: [価格]
D: [価格]
以下の比率を計算して表形式で出力してください:
- AB/XA(目標:0.618)
- BC/AB(目標:0.382〜0.886)
- CD/BC(目標:1.272〜1.618)
- AD/XA(目標:0.786)
各比率が許容範囲内かどうかも判定し、ガートレーとして有効かどうか結論を出してください。
プロンプト②PRZとエントリー計画の作成
以下のガートレーパターンのXABCポイントを元に、
Dポイント(PRZ)の価格帯、エントリー価格、TP1・TP2・TP3、
損切りラインを計算し、リスクリワード比も出してください。
X: [価格]
A: [価格]
B: [価格]
C: [価格]
通貨ペア: ◯◯◯◯◯◯
方向: [ロング / ショート]
プロンプト③だまし判定の確認
以下のガートレーパターンについて、だまし(失敗パターン)になるリスクを評価してください。
X: [価格]
A: [価格]
B: [価格]
C: [価格]
D: [価格]
現在の上位時間足トレンド: [上昇 / 下降 / レンジ]
PRZ付近のローソク足シグナル: [例:ピンバー出現 / なし]
RSI: [数値]
リスク評価を高・中・低で出し、エントリーすべきかどうか意見をください。
Q&A(よくある質問)
- ガートレーとバットパターンの違いは何ですか?
最大の違いはBポイントとDポイントの比率です。
ガートレーはBが0.618(深め)、Dが0.786。
バットはBが0.382〜0.500(浅め)、Dが0.886(より深い)です。
見た目はよく似ていますが、Bポイントの浅さ・深さで区別できます。
- 比率が少しズレていてもガートレーと判断していい?
許容範囲(ABは0.600〜0.640、ADは0.770〜0.800)内であれば有効と判断できます。
ただし、ADが大きくズレている場合はガートレーではなくバットや別パターンの可能性があります。
ADの0.786が最優先の判断基準です。
- ガートレーは上昇・下降どちらでも使えますか?
使えます。上昇ガートレー(Bullish Gartley)はロング、下降ガートレー(Bearish Gartley)はショートのエントリー根拠になります。構造は左右対称で、比率は同じです。
- TradingViewでガートレーを自動検出できますか?
できます。TradingViewのインジケーター検索で「Harmonic Pattern」と入力すると、
ガートレーを含む複数パターンを自動検出するスクリプトが複数見つかります。
ただし自動検出はあくまで補助であり、比率の手動確認を推奨します。
- ガートレーが失敗したらどう対処しますか?
Xポイントを割り込んだ(ロングの場合はX価格を下回った)時点でパターンが否定されたと判断し、
損切りを実行します。感情的な判断でポジションを保持するのは厳禁です。
損切り後は同じ方向に再エントリーせず、チャートを上位時間足で改めて確認することを推奨します。
