「三角形のチャートが出たけど、どれがどのパターンか分からない」
三角保ち合いは4種類あり、形が似ているのに機能がまったく異なります。
この1記事で4種類を全部整理しましょう。
投資の世界には「保ち合い放れにはつけ」という格言があります。
溜まったエネルギーが一気に放出される瞬間を正しく捉えるために、まずは4種類の違いを完全にマスターしてください。
この記事で分かること
- 三角保ち合い4種類(対称・上昇・下降・拡大)の定義と形成プロセス
- 4種類を一発で見分ける比較表と判断フロー
- 各パターンのブレイク方向・エントリー・損切り・値幅計算
- 勝率の目安とパターン別の信頼性ランキング
- ペナント・ウェッジ・レクタングルとの違い
- だまし(フェイクアウト)を回避する実践チェックリスト
- コピペで使えるChatGPTプロンプト
三角保ち合いとは何か
定義:収束するトレンドラインが作る「エネルギーの凝縮」
保ち合い(トライアングル等)を「直前のトレンドを引き継ぐためのエネルギー充填期間」として捉え、
順張りのセットアップとして多用しています。
三角保ち合いは、高値と安値を結ぶ2本のトレンドラインが収束して三角形を形成するチャートパターンです。
いずれは上か下に価格が飛び抜ける形で保ち合いの状態を終えます。
一般的に三角保ち合いを上方向に抜けた場合は買いの勢いが強く、価格の上昇につながることが多いとされます。
一方で、下方向に抜けた場合は売りの圧力が強まり、価格の下落につながります。
三角保ち合いの形成に必要な最低条件
- 上値ラインに最低2回タッチ
- 下値ラインに最低2回タッチ(合計4点でラインを確定)
- 2本のラインが収束していること(拡大三角形を除く)
4種類の名称と英語表記
| 日本語名 | 英語名 | 別名 |
|---|---|---|
| 対称三角形 | Symmetrical Triangle | 均衡型三角保ち合い |
| 上昇三角形 | Ascending Triangle | アセンディングトライアングル |
| 下降三角形 | Descending Triangle | ディセンディングトライアングル |
| 拡大三角形 | Expanding Triangle | 拡散三角形 |
4種類を一発で見分ける比較表
全パターン比較表(保存推奨)
| 項目 | 対称三角形 | 上昇三角形 | 下降三角形 | 拡大三角形 |
|---|---|---|---|---|
| 上値ライン | 右下がり(切り下げ) | 水平(フラット) | 右下がり(切り下げ) | 右上がり(切り上げ) |
| 下値ライン | 右上がり(切り上げ) | 右上がり(切り上げ) | 水平(フラット) | 右下がり(切り下げ) |
| ラインの方向 | 収束(対称) | 収束(上側が水平) | 収束(下側が水平) | 拡散(広がる) |
| ブレイク方向 | どちらにも動く | 上抜けが多い | 下抜けが多い | どちらも起こる |
| パターン種別 | 継続または転換 | 継続(強気) | 継続(弱気) | 転換が多い |
| 信頼性 | 中 | 高 | 高 | 低〜中 |
| 出現頻度 | 高い | 中程度 | 中程度 | 低い |
| 難度 | 中程度 | 易しい | 易しい | 難しい |
見分けの判断フロー
⇨水平⇨上昇三角形(下値ラインが右上がり)または下降三角形(下値ラインが水平)へ
⇨傾いている⇨STEP2へ
⇨収束⇨対称三角形⇨拡散⇨拡大三角形
⇨上値ラインが水平⇨上昇三角形(買い圧力が強い)⇨下値ラインが水平 ⇨下降三角形(売り圧力が強い)
対称三角形(シンメトリカルトライアングル)

形成条件と市場心理
比較的綺麗な二等辺三角形となるのが均衡している三角保ち合いです。
高値が徐々に切り下がると同時に安値が徐々に切り上がってくることで振り幅が小さくなる形です。
これから価格が上がるという先高感を持った投資家と、これから価格が下がるという先安感を持った投資家が均衡しているので
頂点が形成されるまでは上下どちらに動くか分からないと考えられます。
- 上値ライン:右下がり(高値切り下げ)
- 下値ライン:右上がり(安値の切り上げ)
- ブレイク方向:どちらも起こりうる(上位足トレンドと一致する方向が多い)
エントリー戦略

戦略としては上下どちらかがブレイクアウトすればそのタイミングが売買サインになるため
上放れすれば買いサインになり、下放れすれば売りサインになります。
値幅計算
目標値 = ブレイクアウト地点 +三角形左端の値幅
例:三角形左端の高値 154.00円・安値 151.00円(値幅3.00円)
上抜けブレイク地点:153.00円
目標値(100%)= 153.00 + 3.00 = 156.00円
保守的目標(70%)= 153.00 + 2.10 = 155.10円
※「三角保ち合いになる直前」の値幅をブレイクアウト地点から計算して、目標値を出す方法もあります。
損切り位置
- 上抜けロングの場合⇨三角形の下値ライン(直近安値)の少し下
- 下抜けショートの場合⇨三角形の上値ライン(直近高値)の少し上
特に注意すべき点
三角保ち合いのみで相場の方向性を予想するのは難しいと言えます。
そのため、三角保ち合いで取引する際は、上位足などを活用して相場全体の流れを把握したり
三角保ち合いを形成する前の相場状況を分析したりすることが必要です。
上昇三角形(アセンディングトライアングル)
形成条件と市場心理
アセンディング・トライアングル(上昇型)は高値が一定の価格水準で止められつつ
安値が徐々に切り上がっている時に現れるチャートパターンです。
上値を抑える水平なレジスタンスラインと、安値を結ぶ右肩上がりのトレンドラインによって
上に開いた三角形のような形が作られます。
このパターンは市場で買い圧力が徐々に高まっていることを示しており
最終的にレジスタンスラインを上抜ける=上方向にブレイクアウトしやすいとされます。
- 上値ライン:水平(同水準の高値が続く)
- 下値ライン:右上がり(安値切り上げ)
- ブレイク方向:上抜けが多い(ただし下抜けも起こりうる)
市場心理の読み方
水平レジスタンスに何度もぶつかりながらも、安値が切り上がってきているということは、
「買い手が徐々に積極的になっている」証拠です。
売り手の壁(水平レジスタンス)がいつか突破されることが多く、そのタイミングがエントリーチャンスとなります。
エントリー戦略

水平レジスタンスを終値で上抜けてブレイクアウトしたところ。
またはリテストを待ってからだとだましを防げます。
トレード戦略としては、”トレンドには逆らわず”を基本に、
買いを上昇トレンドラインで仕掛けていくのが定石となります。
そして、レジスタンスラインのブレイクを確認し、更に買増しを行います。
【上昇三角形の値幅計算】
目標値 = 水平レジスタンスライン + 三角形左端の値幅
例:水平レジスタンス 153.00円
三角形左端の安値 150.00円(値幅3.00円)
目標値(100%)= 153.00 + 3.00 = 156.00円
保守的目標(70%)= 153.00 + 2.10 = 155.10円
※「三角保ち合いになる直前」の値幅をブレイクアウト地点から計算して、目標値を出す方法もあります。
損切り位置
- 直近安値(右上がり下値ライン)の少し下
下降三角形(ディセンディングトライアングル)
形成条件と市場心理
ディセンディングトライアングルは、上側は下降トレンドライン、下側が水平線(サポートライン)から成る三角保ち合いです。
高値が徐々に切り下がっており、売り圧力が次第に強まっていることを示します。
そして、サポートラインをブレイクすると、再び元の下降トレンドが発生する可能性が高いです。
- 上値ライン:右下がり(高値の切り下げ)
- 下値ライン:水平(同水準の安値が続く)
- ブレイク方向:下抜けが多い
市場心理の読み方
水平サポートに何度も支えられているものの、高値が切り下がってきているということは
「売り手が徐々に積極的になっている」証拠です。
買い手の壁(水平サポート)がいつか崩れることが多く、そのタイミングが売りエントリーチャンスです。
エントリー戦略

水平サポートを終値で上抜けてブレイクアウトしたところ。
またはリテストを待ってからだとだましを防げます。
トレード戦略としては、”トレンドには逆らわず”を基本に
売りを下降トレンドラインで仕掛けていくのが定石となります。
そして、サポートラインのブレイクを確認し、更に売増しを行います。
【下降三角形の値幅計算】
目標値 = 水平サポートライン − 三角形左端の値幅
例:水平サポート 150.00円
三角形左端の高値 153.00円(値幅3.00円)
目標値(100%)= 150.00 − 3.00 = 147.00円
保守的目標(70%)= 150.00 − 2.10 = 147.90円
※「三角保ち合いになる直前」の値幅をブレイクアウト地点から計算して、目標値を出す方法もあります。
損切り位置
- 損切り:直近高値(右下がり上値ライン)の少し上
拡大三角形(エクスパンディングトライアングル)
形成条件と市場心理
拡大三角形は、他の3種類とは逆に2本のラインが「広がっていく」特殊なパターンです。
「メガホン型」とも呼ばれます。
- 上値ライン:右上がり(高値の切り上げ)
- 下値ライン:右下がり(安値の切り下げ)
- ラインの方向:外側に拡散していく(収束しない)
- ブレイク方向:どちらも起こりうるが、転換シグナルとして機能することが多い
- 出現場所:トレンドの終盤に多い
市場心理の読み方
価格の振れ幅が徐々に大きくなっていく状態は、買いと売りの双方が過熱して均衡が取れていないことを示します。
ボラティリティの拡大が続く不安定な相場であり、最終的にどちらかに一気に崩れる可能性があります。
エントリー戦略

レジスタンス、またはサポートを抜けたところになりますが、
すでに大きく値動きが出ているためエントリーは遅くなります。
拡大していく動きの50%付近で抜ける方向へ押し目や戻りが出ていたら
そこがエントリーポイントになります。
初心者へのアドバイス
拡大三角形はだましが最も多いパターンです。
形成が確認できてもすぐにエントリーせず、明確なブレイクと上位足トレンドの確認を徹底してください。
経験を積んだ中級者以上向けのパターンです。
【下降三角形の値幅計算】
目標値 = ブレイクアウト地点 + 三角形左端の値幅
※拡大三角形は左端が最も幅が狭いため、
計測は「ブレイク時点の三角形の最大幅」を基準にする考え方もある
⇨より保守的な70%目標を使うことを強く推奨
損切り位置
値幅が拡大していくため、ブレイク前の高値(安値)だと損切りは遅くなります。
拡大している値幅の50%など自身で決めることを推奨します。
4パターンの信頼性ランキングと勝率の目安
実践で使えるパターン別評価
| 順位 | パターン | ブレイク方向の明確さ | 勝率目安 | 推奨レベル |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 上昇三角形 | 高い(上抜けが多い) | 65~70% | 初心者〜 |
| 1位 | 下降三角形 | 高い(下抜けが多い) | 65~70% | 初心者〜 |
| 3位 | 対称三角形 | 中程度(上位足による) | 50~65% | 中級者〜 |
| 4位 | 拡大三角形 | 低い(だましが多い) | 20~30% | 上級者(避けるが無難) |
※勝率はあくまで目安。時間足・通貨ペア・相場環境によって大きく変動します。
実践上の優先度
初心者は上昇三角形と下降三角形から始めるのがベストです。
「水平ラインがあるほうが明確=判断しやすい」という単純な理由ですが、これが実際の勝率に直結します。
だまし(フェイクアウト)を回避する実践チェックリスト
三角保ち合い共通のだまし回避5項目
チェック①ラインへのタッチ回数は上下それぞれ2回以上あるか
タッチが1回しかないラインは信頼性が低い。上値、下値それぞて最低2回(理想は3回以上)のタッチを確認してから
パターンとして認識する方が良い。
チェック②終値ベースでブレイクアウトを確認しているか
ヒゲだけのブレイクはだましにあいやすいです。
必ずローソク足確定後の終値がラインを超えていることを確認します。
チェック③三角形の頂点に近すぎる場所でのブレイクアウトではないか
三角形の頂点付近(収束し切った後)でのブレイクアウトはエネルギーが溜まりきれずに不発に終わりやすいです。
終着地点までの間で、三角形を突き抜ける動きが出たら、そこがブレイクアウトになります。
理想のブレイクアウトは三角形の「残り1/3〜2/3」の範囲内で発生するものです。
チェック④上位足のトレンドと方向が一致しているか
移動平均線が上昇傾向の三角保ち合いの場合、移動平均線が上向きで、価格がその上に位置している場合、
ブレイクアウトは上昇する可能性があります。
対称三角形のようにブレイク方向が不明な場合は、上位足のトレンドと一致する方向のみブレイクアウトを狙います。
チェック⑤リテスト(戻り)でラインが機能しているか確認してからエントリーしているか
ブレイクアウト直後に即エントリーするより、旧ラインまで一度戻ってきたところで跳ね返りを確認してからエントリーすると、
だましを大幅に回避できます。
コピペで使えるChatGPTプロンプト集
プロンプト①三角保ち合いの種類を判定する
以下のチャート状況を分析し、三角保ち合いの4種類(対称・上昇・下降・拡大)のどれに該当するか判定してください。
通貨ペア:◯◯◯◯◯◯
時間足:◯◯◯
上値ラインの動き:[右下がり/水平/右上がり](タッチ回数:◯[回])
下値ラインの動き:[右上がり/水平/右下がり](タッチ回数:◯[回])
2本のラインは収束しているか拡散しているか:[収束/拡散]
直前のトレンド:[上昇/下降/横ばい]
形成期間:◯◯◯
①該当するパターンとその根拠
②予想されるブレイク方向(確率が高い方向とその理由)
③値幅計算(三角形左端の値幅が[価格]円の場合)
④損切り位置の目安
⑤信頼性を上げるために追加確認すべき事項
を教えてください。
プロンプト②対称三角形のブレイク方向を予測する
対称三角形が形成されています。ブレイク方向の予測と両シナリオのトレードプランを作成してください。
通貨ペア:◯◯◯◯◯◯
時間足:◯◯◯
三角形の概要:
・上値ライン(高値の切り下がり):最初の高値◯◯◯◯◯◯→ 直近高値◯◯◯◯◯◯
・下値ライン(安値の切り上がり):最初の安値◯◯◯◯◯◯→ 直近安値◯◯◯◯◯◯
・現在の価格:◯◯◯◯◯◯
上位足(日足)のトレンド:[上昇/下降/横ばい]
【上抜けシナリオ】
①エントリー価格・損切り・利確目標
②リスクリワード比
【下抜けシナリオ】
③エントリー価格・損切り・利確目標
④リスクリワード比
⑤どちらのシナリオの確率が高いか(上位足と市場環境を考慮)
プロンプト③三角保ち合いとペナント・ウェッジの見分け
現在のチャートが三角保ち合いなのか、ペナントなのか、ウェッジなのか判断に迷っています。
状況:
・直前に急騰・急落(フラッグポール)があったか:[あり/なし]
・上値ラインの方向:[右上がり/右下がり/水平]
・下値ラインの方向:[右上がり/右下がり/水平]
・2本のラインは同方向に傾いているか:[はい/いいえ]
・2本のラインは収束しているか:[はい/いいえ]
①最も可能性の高いパターンとその根拠
②三角保ち合いとした場合のブレイク方向と値幅目標
③ペナントとした場合のブレイク方向と値幅目標
④どちらのパターンとして対応するのが適切か
まとめ:三角保ち合い4種類の完全攻略マップ(保存版)
| パターン | 上値ライン | 下値ライン | ブレイク方向 | 信頼性 | 難易度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 対称三角形 | 右下がり | 右上がり | 上下どちらも | 中 | 中級 |
| 上昇三角形 | 水平 | 右上がり | 上抜けが多い | 高 | 初心者〜 |
| 下降三角形 | 右下がり | 水平 | 下抜けが多い | 高 | 初心者〜 |
| 拡大三角形 | 右上がり | 右下がり | 上下どちらでも | 低〜中 | 上級者 |
三角保ち合い攻略の3原則
- 初心者は上昇・下降三角形から始める(水平ラインがある分、判断が明確)
- ブレイクは必ず終値確認+リテスト待ち(三角形の頂点付近のブレイクは無視)
- 対称三角形は上位足トレンドと同方向のブレイクのみ狙う(方向不明なら方向が決まるまで待つ)
次回の記事では「対称三角形(シンメトリカルトライアングル)」を単独で深掘りします。
今回の記事では触れられなかった「偽ブレイク(フェイクアウト)の見分け方」を実例を交えて徹底解説します。
Q&A(よくある質問)
- 三角保ち合いを見つけるための「最低条件」は何ですか?
上値ラインと下値ラインに、それぞれ最低2回以上(合計4点以上)価格がタッチしていることが条件です。
タッチ回数が少ないラインは信頼性が低くなります。
- 4種類の中で、初心者が最初に狙うべきパターンはどれですか?
「上昇三角形」と「下降三角形」の2つです。どちらも片方のラインが「水平」であるためブレイクの基準が明確で、
他のパターンに比べて勝率が高く判断もしやすいためです。
- 「だまし(フェイクアウト)」を回避する一番の効果的な方法は何ですか?
ラインを抜けた瞬間に飛び乗らず、ローソク足の「終値」でブレイク確定を見ることです。
さらに、一度ラインまで価格が戻る「リテスト」を待って反発を確認してからエントリーすると、より安全です。
- 三角形の「頂点(先端)」のすぐ近くでブレイクした場合はチャンスですか?
いいえ、見送るのが無難です。先端まで収束しきってしまうと相場のエネルギーが枯渇し、
ブレイクしても伸びずに不発に終わる可能性が高くなります。
理想は全体の1/3〜2/3の範囲でのブレイクです。
- 対称三角形(シンメトリカル)の場合、上下どちらに動くか予測できますか?
単体での予測は困難です。ただし、「上位足のトレンドと同じ方向」へブレイクする確率が高いため、
日足や4時間足などの長期トレンドの方向を確認し、その方向へのブレイクのみを狙うのが定石です。
